観艦式で、艦内見学。“こんごう”編

前回に引き続き、今回は、海上自衛隊観艦式のイベントの１つ、艦内一般公開で見学した護衛艦のもう一方の“こんごう”をご紹介。（前回の“ひゅうが”の記事は、こちら。）

“こんごう”は、基準排水量7,250t。“ひゅうが”の半分くらいです。
↓　“こんごう”（手前）の奥に見えているのは、“ひゅうが”です。

前回ご紹介し忘れましたが、艦首からマスト、艦尾にかけて国際信号旗（万国旗じゃないですよ；）をずらっと掲揚しているのは“満艦飾”という、イベント用の船の装飾。
「満艦飾」という言葉自体は、船以外でも一般的に使われますが、これが本家本元、正真正銘の「満艦飾」です♪

“ひゅうが”は大きかったので、舷側にある扉から船内に入りましたが、“こんごう”はタラップで乗り込みます。

こちらは、空母（もどき）の“ひゅうが”と違って、「ミサイル護衛艦」なので武装が色々。
今回は、武装の写真が多いです。
本当は、制服萌えの私が目をキラキラさせてしまった、海自のイケメン達を激写したかったのですが、肖像権の問題があるので遠慮して、目で堪能してきました。（笑）
でも、礼儀正しくて爽やかな好青年が多かったです(*^^)v

ちなみに、私は軍事には詳しくないので、武装については、撮ってきた写真を元にWikiで調べた情報です。

【武装：その１】前方、後方の両甲板にずらっと並んだ蓋は、VLSというミサイル発射システム。「V」はVertical、つまり、ここから垂直にミサイルが打ち上げられるんです。
こういうものが現実にあるのは知らなかったし、当然リアルなものを見たのは初めてですが、さすがアニメ世代…見た瞬間にこれが何かわかってしまいました(^^ゞ

右端に写ってる拡声器持ってるお兄さん（袖口の金ラインが2本だから、１尉か２尉？）が面白かったんです。
ここは、降りるためのタラップに行くために並んで待ってる人の列がぐるりとVLSを取り囲んでいたのですが、 雨も降ってるし、タラップは1人分の幅しかないから中々列は進まないし、で待ってる人がうんざり気味なのを見たせいか、拡声器を取り出し、
「おそらく皆さんは、「ひゅうが」を先に見に行って、隣に何か小さいのがいるから、ついでに寄っていくか、と言う感じで立ち寄られた方も多いと思いますが、まぁせっかくですので説明を聞いていってください…」
と、笑いをとりつつこのVLSの説明を始めてました。語り口が軽妙で面白かったんですよね。
もっと説明を聞きたかったけど、私はその時、結構タラップの近い所まで進んでいて、立ち止まったり戻ったりできない位置にいたので、お兄さんの話に未練を残しながら船を降りました。

【武装：その２】ブリッジの下の白いドーム型のもの、先に“ひゅうが”で同じような物を見ていなかったら、レーダーの一種だと思って見逃していたかもですが、高性能20mm機関砲です。これが艦橋の前と後ろに1基ずつありました。

【武装：その３】前方甲板の真ん中にどんと構えた、いかにも“戦艦の主砲”な感じの127mm単装速射砲。

【武装：その４】これも何か飛び出しそうな気配だ、と思って撮ったのですが、後で調べてみると、ここから発射されるのは実弾ではなく、“チャフ”と言う、レーダーの探知を妨害する紙のようなもの（ミノフスキー粒子みたいなものね…笑）。それを散布してレーダーに見つかりにくくしたり、ミサイルの誘導を無効化する防御兵器。時代は、電子戦なので、これも重要な装備です。

【武装：その５】家で写真チェックしながらWikiしてて気づいたのでアップの写真はないですが、タラップのちょい左上にある天体望遠鏡みたいな筒2本、それもハープーンというミサイルの発射装置だそうです＾＾；

“こんごう”でも艦内通路を通ったのですが、とにかく人が多くて立ち止まって写真を撮ってられなかったので、残念ながら艦内の写真はありません。

こちらは、“ひゅうが”のだいぶ先輩で、1993年就役。そのせいか、近代的でクールな感じの“ひゅうが”とはまた趣が違う感じで、何だかとっても人が生活してる感のある船でした（笑）
リヤカーが３つくらい立てられて壁にへばりつくように固定されていたり…何のために使う？しかも、なぜ、リヤカー？みたいな…（笑）
その他にも、3mくらいありそうな竹やら木材が束になって壁に固定されていたり…、通路の天井に付いてるスピーカーからJ-popが流れてたり…。

↓　こちらは、“こんごう”の後部甲板から見た“ひゅうが”。
やっぱり、でかい…あんなのが後方から迫ってきたら怖いよ…；

そして、最後のお楽しみ♪　18時になるとそれぞれの艦に電球がともされる“電灯艦飾”。

見学が終わったら16時前だったので、雨もやみそうにないし傘持ってないし寒いし歩き疲れたし…もう帰ろうか、と思っていたのですが、「みなとみらい」近辺で時間を潰して、ご飯を食べたら少し元気を取り戻したので、張り切って大桟橋に戻りました。

正確な開始時間を覚えていなかったので、17時40分頃大桟橋に着くと真っ暗…あれ？電飾するってのは他の日だったっけ？と、ドキドキしていたら、18時にいっせいに点灯♪

船が綺麗に電飾で縁取られています♪

シンプルなイルミネーションですが、綺麗でした♪
写真もいっぱい撮ったんですが…フラッシュなしで撮ったら、殆どがひどい手振れ…（><。）
特に“ひゅうが”の方は全滅（上の写真は、2枚とも“こんごう”）…全長197mの船体を縁取る電飾は、綺麗だったのに…。イルミネーションの撮影は難しい…；

雨に降られたり、寒かったりしたけど、とっても充実した楽しい一日でした♪
（相当歩き回ったせいで、翌日筋肉痛が来ましたけど…；）

25日の観艦式本番では、最高司令官たる内閣総理大臣は東南アジア外遊中で、菅副総理が参加したようです。（ちなみに、前回の観艦式の写真では阿部さんが写ってました…阿部さんって随分昔と思ってたら、まだ3年しかたってないんですね…；）
なお、観艦式の様子は、海自HPの「海上自衛隊チャンネル」という動画サイトで放送されています。（ちなみに、海自のHPには、カレーのレシピが豊富な“海自レシピ”のページがあります…笑）→リンク貼っちゃいます。http://www.mod.go.jp/msdf/index.html
今年は約４０隻の護衛艦が集まったらしい…う～～！やっぱり、航海に応募すればよかった！と、後悔…（ダジャレ？）

次の観艦式は3年後、平成24年です。その年の8月くらいに式の詳細が海自のHPに載せられ、体験航海の応募が始まりますので、興味のある方は要チェックです♪
私も、夜型生活を改善して、体力つけて、3年後には是非航海に応募したいと思います！

ちなみに、何故3年に1回かと言うと、観閲式は年に１回、陸→空→海で順繰りに行われているからです。来年は“陸”の番ですが、陸と空は一般公開はないので見にいけませんよ。

タグ：ミリタリー 船 イベント JSDF 横浜

コメント 6

こんごう～　写真を拝見していると、ひゅうがと全然趣が違いますね～
凄いわぁ～☆
こうやって、見学する分には良いですが～
これらの武器を実際に使用する自体が来ない事を祈るばかりです。
やあやあそれにしても、護衛艦に電飾というのが～
ミスマッチで可愛いといいますか☆(#ノ▽ノ#)
凄い不思議な感じといいますか。
三年後の航海には是非参加されて～
レポを書いて頂きたいと思いますですぅｖ
横浜は憧れるけれども～
(住んだ事がないけれども、憧れる都市ベスト3が、
　横浜・静岡・長崎(順不同)なので・笑)。
横浜は遠いので～　この時期は、
私めにはとても行けそうにないから、
人様に期待って事で、えへへ☆(^▽^)ゞ
by ささ (2009-10-27 11:13) 

特別な日だから万国旗を付けてるのかと
思ったら違うんですね〜
町内運動会じゃ無いんですものね・・・・
3年に一度の行事なんですね。次回は雨じゃ
ないと良いですね〜。
ライトアップと聞くとつい心が躍ります〜
（気分はこっそりクリスマスな単純女です・・笑）
by oko (2009-10-28 06:08) 

★ささサマ★
「ひゅうが」は、大きいだけあって、艦内を歩き回っていても揺れは殆ど感じなかったのですが、「こんごう」は多少揺れを感じました。
やっぱり、海の上に浮いてるんだ～と実感。
夏の間ソマリア沖で海賊からタンカを守る護衛の任務についていた「さざなみ」の艦長さんから色々と生々しい話を伺いましたが、武装して攻撃してくる集団がいる限り、こういう装備は必要だというのが、悲しいですが現実ですよね･･･。

電飾、かわいいでしょ♪　しかも、艦内では翌日の観艦式の準備をしているらしく、行動予定を艦内放送していて、軍隊式の堅苦しい時刻の読み上げ（7時00分は、“ナナマルマル”みたいな）が聞こえてきて電飾とのミスマッチ感がちょっと楽しかったです。
3年後は、是非航海に応募したいと思います！
by くま・てーとく (2009-10-29 01:29) 

★okoさま★
あ、やっぱり、万国旗だと思った？σ(^◇^;)。。。
国際信号旗は、軍事関係とかでなく、国際的に決められている船舶の連絡用の信号旗。広い海原での、重要な通信手段です。
今でこそ、そこそこ通信手段はありますが、昔は旗と光くらいしか遠くの船と連絡を取る方法がなかったんですもんね･･･。
今回、雨だったのは、本当に残念でした（；_；）3年後は、晴れてくれっ！
by くま・てーとく (2009-10-29 01:38) 

関門海峡で事故に遭った護衛艦「くらま」は、観艦式を終えて佐世保に帰る途中だったと新聞で読みました。
この観艦式に参加してたんですねー。
「くらま」の舳先は無残なことになってましたが、護衛艦てごついイメージがあるけど、やはり衝突には弱いのね。
by ふく＊たま (2009-10-29 15:02) 

★ふく＊たまサマ★
そうです、「くらま」は相模湾から帰る途中だったんですよね。
3年に一度の晴れ舞台の帰りに…なんか可哀想。
「こんごう」より１２歳年上で、少し小ぶりなヘリ搭載護衛艦で
2004年のスマトラ沖地震の救援にも行った船…って、Wiki情報です。
Wikiの「くらま」のページには、さっそくこの衝突事故の項が
追加されていてWikiって凄い…と思いました。
やはり、海の上でぶつかることは想定していないんじゃないかな？
あの悲惨な舳先…修理可能なんでしょうか…（まさか、廃艦？）
by くま・てーとく (2009-10-29 22:31)