カレーうどんのつもりが、お寿司になった日。

■地獄篇■　（←深い意味はありません。何となく章分けしたいなぁ、と本棚を見たら「神曲」が目に入ったので…；）
先日、神楽坂の行きつけのバーのマスターの誕生日に、プレゼントの酒瓶提げて神楽坂へ行った時の話。。。
がっつり食べてからでないと飲まない私は、バーの前にまず腹ごしらえと思ったものの、バーの最寄りの「寿し屋の勘せい」は数日後に行く予約をしていて、週に2回もお寿司は贅沢、「古奈屋」でカレーうどんかな…と思いつつ神楽坂を登って行くと…閉まってるし～(-_-;)
てか、扉に「閉店しました」って貼紙が…Σ（￣◇￣；）!
おーまいが～っ！

■煉獄篇■
がっくりと肩を落としつつ、サクッと軽く食事する店を求めて神楽坂界隈を彷徨い歩くことしばし。
軽くと言っても、ファーストフードや、ファミレスはあり得ないし、どうしよっかなぁ…と思っていると、ふと気づくと見慣れた「仲通り」（「勘せい」がある通り）に…。大将は、よくツケ場から通りを観察しているので、前を通ったら見つかる可能性大…と思いつつ歩いていると、お店の前にさしかかるより手前、いきなりお店横手の勝手口から大将が出てきたのにばったり遭遇…大将もびっくりしてたけど、私もびっくりしたよ。。。
もう、これは、神様がここに寄れと言ってるに違いない…（＾◇＾；）。

■天国篇■
･･･と、言うことで「勘せい」さん。上の写真は、毎度お馴染の灰皿です。
入っている枝は、柊だそうです。柊って葉っぱしか見ないけど、こんな可愛い花が咲くんですね♪

数日後に行くし、今回はバーがメインなので軽くお食事ということで、最初からニギリで。
定番は勿論いただきましたが、今回のスペシャルは、“筍のニギリ”♪

柔らかい筍とシャリの間に、おかかが少し入ってて、上に乗せられた木の芽の香りもふんわりと、これは何貫でも食べられる感じです♪

更にスペシャル。常連の方が大将に貢いだレアなお酒をご相伴に預かりました♪
「三笑楽」というお酒で、すごい濁り酒。
ボトルは見なかったので詳細は不明ですが、度数は19度と日本酒にしては高い。（私にとっては15度だろうが19度だろうが誤差範囲ですが…笑）
そんな貴重なお酒、大将はお酒を飲んでもいい時間が決められているので（たぶん、女将さんが制定したルールなのでしょう）、「まだ飲ませてもらえねぇから。」と言うことで、口開け最初の1杯は私が賜りました♪　（←お酒と共に、すかさず、鮭の皮を炙ったものが登場♪　さすがツボを押さえてます。）

このお酒、とても濃厚で米の旨さと甘さがぎゅーっと凝縮された感じなのに、全然泥臭くない。
普通ここまで濁っていると、何というか、田舎くさくて野暮ったい味だったりするけれど、何だか上品で香り高い。
大将が「どお？」と様子を伺うので、「これは白身じゃなくて、アナゴをタレでいきたい感じですね～♪」と言うと、大将がニヤリ。「今、烏賊を煮てるからヨ。」
おぉ～！煮烏賊!!　それはこの酒に絶妙かつ最高に合うことは間違いない。
流石大将、そこまで読んで先回りしていたか…かなわねぇなぁ、もぉ～(^^ゞ

そして、出てきたのはこちら。　でも、いつもの煮烏賊と違って、中にお米が…。

“烏賊の印籠詰め”と言うらしい。女将さん曰く、「お店で出したのは初めてかも」。
イカ飯とは違います。伝統的な江戸前寿司で、煮付けたイカに寿司飯と下足を詰めたもの。
これがまた、絶品!!
ジタバタしそうなくらいに美味ヾ（≧▽≦）〃
そして、濁り酒と最高のハーモニー♪
お酒の濃厚さに負けないイカの旨味。
絶妙な甘さのツメがお酒の甘さを抑えて、酸味が少し前に出てくる感じで、お酒だけで飲むのとはまた違ったすっきりとした味わいを楽しめます♪

私の好きな、甘めのお酒の楽しみ方ですが、まず、お酒だけ飲んでお酒の繊細な味や甘さをじっくりと味わい、次に甘味のある肴を食べて口の中を甘くしてもう一度お酒を飲むと、当然お酒の繊細な甘さはそれよりは甘くないので相殺され、別の酒か？と思うくらいの劇的な変化を楽しめるのです。

想定外に立ち寄ったおかげで、思わぬ幸せに遭遇…やはり、これは神サマが導いてくださったのでしょう。

はぁぁ～…幸せ。

タグ：魚介料理 寿司 神楽坂 日本酒

コメント 10

何度見ても美味しそうですね(T_T)(ToT)

お昼から気分全開で（全壊で）天ぷらを食してきましたが、
やはり、烏賊の印籠詰めには敵いません。。。
by 単なるばか (2010-03-04 12:48) 

江戸前寿司ですか……　いいなぁ～v
とっても美味しそうで。
お寿司が大好物なので、羨ましい限りですよ。
そんな高級寿司屋行けないし。といって、回転も行かないし。
あああ、時価とか書いてある寿司を思う存分食べてみたい☆
by ささ (2010-03-04 16:32) 

…で、こんだけガッツリ飲み食いした後に、行きつけのバーに行ったんでしょうか＾＾；
by 下総弾正くま (2010-03-05 00:31) 

★単なるばかサマ★
美味しそうでしょ～♪　美味しかったんですよ、とっても！
シンジ君が大将に貢いだ三笑楽との相性は、最高でした～＼(^o^)／
今度大将にお願いしてみては？（でも、仕入れた烏賊の状態によるらしいので、必ず作ってもらえるものではないらしいです。）
by くま・てーとく (2010-03-05 12:36) 

★ささサマ★
お寿司を食べると、日本人に生まれてよかった、とつくづく思います。
このお店は、時価とか書いてないですよ～…てか、どこにも値段書いてないし、そもそもメニュー置いてないし＾＾；
（置いてるのかな？少なくとも、見かけたことないです。）
by くま・てーとく (2010-03-05 12:47) 

★下総弾正くまサマ★
はいな！勿論でございますとも♪　この日はバーがメインでしたので。
流石にバーは常連だらけで、みんなで「ハッピーバースデー」の大合唱です。
by くま・てーとく (2010-03-05 12:52) 

なんとなく、いい具合に章が当てはまってますね。
柊の花って、はじめて見ました。

どれもこれも美味しそうですね～。
by アマカワ (2010-03-07 03:55) 

★アマカワさま★
なんとなく、章が合ってるでしょ(笑)
烏賊も筍も、美味しくて美味しくて。この記事の二日後に「勘せい」に行った時も、また食べました♪
（その時は烏賊は印籠詰めではなかったのですが。）
by くま・てーとく (2010-03-07 20:03) 

ヒイラギナンテンですね！
うちの庭にも今咲いています。良い香りがしますよ♪
些細なところに、「お？」と思うようなお花が活けてあって、素敵なお店ですねぇ。
ところで、先日はコメントをありがとう！
くまさんの気遣ってくれる気持ちが、とてもうれしかったです。
by ふく＊たま (2010-03-15 14:38) 

★ふく＊たまサマ★
そういう名前なんですね＾＾；
このお店、細かいところがさりげなく色々とお洒落なんですよ。
箸置きも、季節に合わせていて、この日はひな祭り直前だったので
お雛様柄だったのですが、ひな祭りの翌日行ったら桜柄でした。

色々大変みたいですが、落ち着いたら東京に遊びにおいでよ。
寿司くらいご馳走しますよん(^_^)v
by くま・てーとく (2010-03-15 22:52)